肝心かなめ!な腰のお話
こんにちは!
暑い日が続いていますね。
残暑も平年より厳しい見込みとのことですが、私はこのところクーラー疲れに悩まされています…
先日などは、ふとした拍子にこれまで縁のなかった腰の痛みを覚えて、大変焦りました!
最近は一昔前と違って"健康のために"エアコンを使うよう推奨されていますが、一晩中…いえ、ほぼ一日中クーラーの効いた室内に逃げ込んでいるので、身体が冷えてこわばっているのかもしれません。
腰痛は、様々な現場で働かれている方々にも、とても身近なお悩みだと思います。
一度患ってしまうと、リカバリーに多大なケアと時間が必要となる腰痛…
働き手人口の減少が問題となっている今の日本では、見過ごせない話題でもあります。
実際、厚生労働省は平成6年発出の「職場における腰痛予防対策指針」を、近年の腰痛に関する知見や技術革新を踏まえて平成25年6月に改訂し、腰に負担の少ない作業方法などを示しています。
同じく、厚生労働省発行の資料「腰痛予防対策講習~予防は治療に勝る~」ではスライド形式で職場における腰痛発生のリスクと予防対策について解説されています。
各方面をカバーする非常に詳しい資料ですので、弊社に関連する話題をピックアップしてみました^^
国を挙げて腰痛対策!
指針には腰痛の発生が比較的多い作業について示されており、この中には陸上貨物運送事業で多く発生する 「重量物取扱い作業」も含まれています。
重量物を取扱う際、人力のみによって取扱う重量の目安は、男性は体重 の約40%以下、女性は男性の60%くらいが適当としています。
これは、政府の「国民健康・栄養調査」によると平均的な30-50代の男性なら30kg弱、女性は約20kg弱に相当します。
「日常的にこれらの重量物を扱うのは負担が大きそう…」と感じますよね。
そして、そのような重量物を運ぶ動作で腰にかかる負荷を示した「中央労働災害防止協会」の図があります。

姿勢によって少し差はありますが、現場で目安の範囲内となる重量物を持ち上げる時でも、日常的な動作に比べて大きな負荷がかかることがわかりますね!
さらに、同協会は次のような腰痛予防対策の取り組みを提案しています。
腰痛予防対策の取り組み
ステップ1:管理者が取組の方針や実施の仕組みを確立、表明
ステップ2:職場での腰痛発生要因をリストアップ
ステップ3:腰痛発生のリスクレベルの評価
ステップ4:腰痛発生の高リスクな作業環境や作業方法の改善を検討・実施
ステップ5:リスクアセスメントの結果と適切な対策を十分に周知
リスクアセスメントとは?
上記に推奨される取り組みにあるリスクアセスメントとは、
1.作業に潜むリスクを洗い出し
2.リスクの大きさを見積もり
3.優先的に対処するものを明確化
4.リスク低減措置を検討
5.実施
という一連の取り組みをいいます。
そして、リスクアセスメントの実施は事業者の努力義務として「労働安全衛生法第28条の2」に定められています!
労働安全衛生法について
中央労働災害防止協会によると、労働安全衛生法とは「職場における労働者の安全と健康を確保すること」を目的に作られた法律です。
働く中でけがや心身ともに病気にならない・させないこと。
つまり、この法律が目指すのは、働く人達が『朝、職場へ来た状態で仕事を終えて帰ってもらうこと』と同協会は説明しています。
実際に現場の安全・衛生を実現するには、関係する人達が日々の業務に加えて労力も時間も割いて取り組むことになります。
更には、そうして実現した安全レベルを持続・継続することが最も重要です!
そのためには、具体的に職場の環境を整えることが第一ステップになる、と私達は考えています。
作業空間・設備の配置
作業・動作に支障をきたす機器・設備の配置や、整理整頓や広さが不十分な作業空間は、腰痛の発生や悪化につながりやすくなります。
十分に広い空間を確保し、作業姿勢や動作が不自然にならないよう配慮することが大切です!
腰という字は…
『腰』は肉を意味する「月(にくづき)」と「要(かなめ)」の字から成り立っているとおり、身体の中心にあってとても大切な部位です。
ちなみに、弊社の扱うイージーリフトの生まれ故郷スウェーデンでも「腰」は”Midja”(ミッジャ)と言い、英語の真ん中を意味するMid-やMiddleと同源です。
他にも、近隣国のデンマークとノルウェーの”midje”やアイスランドの”miðja”など、似た言葉が色々あるようです。
さらに、北欧のお隣ロシア連邦の中には腰を”kos”(コス)、”kus”(クス)と呼ぶ民族もあるそうで…
世界は腰でつながっている??なんて、調べてみると面白くなってしまいました^^
さて、腰痛と職場環境のお話です!
商品や資材など、重量物の搬送時の労力を劇的に軽減できたら…?
弊社のイージーリフトは、上面や側面から品物を吸着し、簡単なレバー操作だけで力をほとんど使わずに上下左右に移動できるマルチ真空吸着搬送システムです。
ご興味をもって頂けましたら、詳しくは弊社ホームページ上の製品情報「イージーリフト」をご覧ください!
腰を冷やさず大切に!健康に残りの夏を乗り切っていきましょう^^